独裁者の心理 2010 11 27
今までの国際情勢は、アメリカ外交は、総じて弱腰外交、
それに輪をかけて、日本外交も弱腰外交となっていました。
こうなると、独裁者の心理としては、
このような国際情勢を試してみたくなるのです。
自由主義国家の日米、独裁国家の北朝鮮と中国。
こうした二つの勢力が、ぶつかり合っているのが朝鮮半島でしょう。
自由主義陣営が弱くなると、とばっちりを受けるのが韓国という図式です。
韓国人の力では、韓国を守りきることはできないでしょう。
やがて、韓国人は、被支配者層となり、
朝鮮半島は、北朝鮮が実質的に支配するでしょう。
そのための核兵器ですから。
中国から見ても、こうした展開が最も望ましいのです。
これは、逆を考えれば、よくわかることです。
仮に、北朝鮮に親米国家ができたら、どうなるか。
これは、中国にとっては、厳しい情勢に追い込まれます。
太平洋を川に見立てれば、この陣形は、「背水の陣」となります。
アメリカは、川の対岸に、陣地を築くことになります。
こうなってしまっては、中国に不利になりますので、
中国としても、北朝鮮の「政治思想と政治体制」を南進させたいでしょう。
現状でも、半分、「背水の陣」となっているかもしれません。
韓国が親米国家だとすると、そうなります。
中国としては、このような布陣を解消したいでしょう。
時々、「北朝鮮問題は、中国にお願いする」という言葉を聞きますが、
これは、国際情勢を理解していない人のセリフか、
弱腰であることを象徴する言葉です。
半島を制する者は 2009 8 9
以前、朝鮮半島を巡って、厳しいことを書きました。
「どのような形で朝鮮半島が統一されるにしても、
北朝鮮の人たちは、
『我々の素晴らしい思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する』という点は、
絶対に譲らないでしょう」
これは、中国も同じ考えでしょう。
中国も、「どのような形で朝鮮半島が統一されるにしても、
北朝鮮の思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する」という考えでしょう。
これは、逆を考えれば、よくわかることです。
もし、北朝鮮に親米国家ができたら、どうなるか。
これは、中国にとっては、厳しい情勢に追い込まれます。
太平洋を川に見立てれば、この陣形は、「背水の陣」となります。
アメリカは、川の対岸に、陣地を築くことになります。
こうなってしまっては、中国に不利になりますので、
中国は、なるべく「北朝鮮の思想と政治体制」を南進させたいでしょう。
現状でも、半分、「背水の陣」となっているかもしれません。
韓国が親米国家だとすると、そうなります。
中国としては、このような布陣を解消したいでしょう。
だから、中国も、
「北朝鮮の思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する」という考えを持つのは、
自然な成り行きです。
大昔、「漢」と「趙」との戦いで、
漢の将軍「韓信」は、あえて川を背にして陣地を敷き、
兵士が引けば川で溺れるしかない捨て身の態勢にした。
漢の兵士は、決死の覚悟で戦い見事な勝利を収めた。
中国人は、今風の地政学というものは知らないでしょうが、
兵法ならば、よく知っているでしょう。